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内藤邦雄の「mid NAITO cafe ~ミッド ナイト カフェ~」

神に選ばれし男(3)

日本の野球選手の中でもっとも子供たちに影響を与えた人物は長島茂雄氏だろう。
でも、ボクは彼の現役時代をしらない。小学校に入る直前、6歳年上の兄が長島の引退式のレコード(ソノシート)を聞きながら涙を流していたのを覚えているくらいの存在。でも彼のすごさはさまざまな伝説でしっている。
では、長島の次に子供たちに影響を与えた選手は誰だろう。たぶん、いろんな意見がでるとおもう。
でも私の持論はズバリ「野茂英雄投手」だ。
いまのポスティングとか FA ではなく、日本球界への復帰の可能性を捨ててまでメジャーに挑戦した彼は、実質的に日本発のメジャーリーガーといえるだろう。1968年8月31日生まれの当時26歳で、なんと同い年(!)のメジャーリーガーにボクは熱狂した。

日本時代の彼は歳を追うごとに太りぎみになっていったのだけど、メジャー挑戦のこの年は見事に体を絞っていた。
一方、日本のサラリーマンとして絵に書いたようなダメダメな生活を送っていた同い年のボクの体重は 90kg を突破して、94kg に到達していた。
野茂の活躍に感動したボクは、ある決断をした!
「そうだ、ダイエットしよう!」
その動機は健康のためでも、スタイルをよくしたいということでもなかった。
そう、ボクはもう一度投手としてちゃんとしたボールを投げたかったのだ。
なんていうと、ボクがまるで実はすごい野球選手みたいだけど、全くそういうのとは無縁の野球人生。
でも「少年野球経験がなく、中学では外野の補欠、高校も2番手ピッチャーだった」ボクにとって、そのときが人生ではじめて野球選手に感動し、影響をうけた瞬間だった。(26歳でというのはおいといて。。)
だから、それがたとえ草野球のマウンドでもボクはよかった。

結論から言うと、ボクは1ヶ月で14kg 体重を落とし、80kg になった。
そして、弱小草野球チームではあったが、ボクは投手としてもう一度気持ちよくストレートとスライダーを投げることができたのであった。
その後のサラリーマン内藤邦雄は結局ダメダメな生活に戻ってしまい、絵に描いたようなリバウンドをするのだけれど、あのマウンドはボクにとって輝いていたのだった。

⇒ 神に選ばれし男(4) にもう少し続く
by cultemo | 2010-06-08 16:32

翻訳とローカリゼーションの株式会社カルテモの 社長 内藤邦雄 が日々考えたことを語ります

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