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内藤邦雄の「mid NAITO cafe ~ミッド ナイト カフェ~」

盗塁というあこがれ

自慢じゃないが、足は遅い。
でも、生まれたときから遅かったのではないような気がする。
いつから遅いのだろう。
中学のときはもう遅かったような。
でも、たしか小学4年のときはリレーの選手だったような。。。(さだかではない)
とにかく、足の遅いボクにとって、盗塁とは憧れのプレーだった。
しかし、一塁から二塁までの距離は果てしなく長く、とうていキャッチャーからのボールが届く前に到着することは不可能に思えるほどの距離だった。

高校3年、夏の大会も押し迫ったある日、ボクら野球部はいつものように練習試合をしていた。
四球かなにかで出塁したボクへベンチから「盗塁」のサインが出た。
あまり細かくはいえないけど、当時ボクらのサインは(監督の)先生の指示により選手が出す方法だった。
生まれてはじめての「盗塁」のサイン。
間違いかも?と思いながらも、「相手バッテリーの意表をつくサイン」と前向きに解釈。
初球、ボクは、はじめての単独スチールを敢行した。

相手バッテリーもコイツが走るとは思って無かったんだろう。(当時はやせてたけどね)
まったくの無警戒、二塁への送球すらせず、ボクは軽くスライディングをしてらくらくセーフ。
誇らしげに立ち上がり、ひざの泥を払っていると、ベンチは爆笑の渦。
まぁ、走るとは思ってなかったんだろうなぁ、と思い、サインを出した先生を見ると、なぜか憮然とした顔。
しばらくすると、ベンチからタイムがかかり、走者のボクが先生に呼ばれる。

「なんで走ったんだ?」と先生。
「サインがでていたので。。。」と先生の後ろには、ゴメンナサイと手をあわせるGくんの姿。
「おかしいと思わなかったのか?」と先生。
「はぁ、思いましたけど。。。」
「バカモン!サインがおかしいと思ったらタイムをかけて確認するんだろ。」と先生。
「でも意表をついたサインかなと。。。」
「バカモン!オマエに盗塁のサインなんか出すわけないだろ!」とニヤニヤと先生。

と、はじめての盗塁も結局怒られてしまったわけだけど。。。
「サインがおかしいと思ったら確認しろ」は、高校野球の基本です。






現在の体重:10*kg (まだまだ)
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by cultemo | 2011-10-20 19:18 | 野球

翻訳とローカリゼーションの株式会社カルテモの 社長 内藤邦雄 が日々考えたことを語ります

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