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内藤邦雄の「mid NAITO cafe ~ミッド ナイト カフェ~」

本とワタシ

今の家に移り住んでかれこれ14年になる。
公団の賃貸だけど運よく新築に入れたのは、まだ20代の頃。
新築の住居は快適だったけど、14年もたつと、ところどころガタが来て、汚れも目立ち、何より物が多くなる。
一瞬「引っ越すか?」とも思ったけど、それはそれでいろいろめんどくさい。
なら、この辺で思い切って部屋の片づけをするかと、夏の花火大会までの大改造を目標に計画を立てる。

いろいろ検証していくと、すなわちいま家にあるものの半分はゴミということに。。。
とにかく着ない(着られない)洋服や、こわれた電気製品、つかわない健康器具などの分類と粗大ゴミの手配など、やればやるほど大がかりになっていく。

でも、我が家の最大の荷物は本。
家内の本もかなり多いけど、私の文庫本は、一応私の部屋大きな部分を占有している。
思えば、中学3年の時、井上靖の「北の海」を購入して以来たまった文庫本。ずーっと、捨てられず、かといって読み返すわけでもなくひたすらホコリをかぶり続けていた。
「本はオレの生きざまだ!」などと、分かるような分からないようなことをいって、保管のため衣装ケースしまう。でも、大量のその姿があらわになるにつれ、「こいつらどこにしまうんだ?」と、絶望的な思いになる。
そのとき、頭によぎる。
「思い切って、本を処分しよう!」

翌日、近くに住む義理の父に手伝ってもらい、有名な本のリサイクルショップに持ち込む。
衣装ケース3箱とダンボール3箱で約1,000冊。どうやら 1/3 は、買取不可ということで、残りは買い取ってくれた。
お金払っても処分してもらおうと思っていたので、思わぬ臨時収入にちょっとびっくり&ニッコリ。

部屋に戻ると、ぽっかりあいた本のスペース。
なにか喪失感もあるけど、もう一度、人生、やり直す感じかな。大げさだけど。。。

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by cultemo | 2012-06-22 17:27 | つれづれ

翻訳とローカリゼーションの株式会社カルテモの 社長 内藤邦雄 が日々考えたことを語ります

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