2019年 08月 01日
大人たちにできること(球数制限について)
ずーっと前から思っていたのだけど。
まずは、大人たちが、できることをやるべきだろう。
そう、高校野球の球数制限について。
まず簡単にできることがある。
「日程を変更すること」だ。
いまは、ボクたちの時代と違い、休養日なるものが入っているけど、連投のリスクがそれに救われるものではない。まぁ、熱中症対策くらいにしかならない。
もっとドラスティックに甲子園大会を1か月かけてやればいいと思う。
たとえば、甲子園では2回戦から1日2試合ずつにして、夜はタイガースに使ってもらえばフランチャイズうんぬんの問題もクリアできる。そして、地方予選も6月からはじめればいい。たぶん、甲子園の滞在費などが問題になるのだと思うけど、これだけ交通網が発達している日本なのだから、日程が空いたら一度故郷に戻ればいいのだ。交通費や遠隔地の高校の滞在費は、高野連が援助すればいい。それこそ放映権その他で大金持ちの高野連ならできるはずだし、そもそもそれは学生のおかげで儲けたものなのだからそのくらい還元していいはず。
それで未来のスター選手を守れるとしたら素晴らしい金の使い方だし、そうでない選手もけがのため高校で野球を断念する選手が減ることは野球界全体にとって大事なこと。(たとえば草野球でも高校時代に肩を壊したという元名選手がたくさんいる)
最近の野球一流校では、複数の主戦級投手を育成し予選、連戦を切り抜けていくのがトレンドらしい。それはそれで続けてほしい。休養日があっても複数の主戦投手がいるチームは絶対に強い。なぜなら、1人が不調でもすぐ同じレベルの投手に変えられるのは大きい。でも、公立高校など普通の高校はやっぱり難しいと思う。だから、このプランで大きく高校野球地図が変わるとは思えないし、そもそも高校野球の感動は変わらない。
大船渡高校の佐々木投手が決勝で投げなかったことが大きな話題になっている。投げられなかった佐々木投手はたしかに無念ではあるけれど、ボクには決勝で投げた投手をはじめとする佐々木投手以外の選手たちこそ、本当に悔しい思いをしているのではないかと思う。いろいろな思いはあるけれど、誰も間違っていない。だからこそ彼らはこの経験をこれからの人生に役に立ててほしい。
高校野球が、教育の一環であるのなら、子供たちの無念の涙を繰り返さない努力をすべき。
高野連をはじめとする大人たちは、もっとできることがあるはず。
勇気をもって変革に挑戦してほしい。
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by cultemo
| 2019-08-01 13:46
| 野球