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内藤邦雄の「mid NAITO cafe ~ミッド ナイト カフェ~」

ハーフマラソン出走記 (2)

行きの車の中。私は同行のKさんとどうやって 21.095km を乗り切るか、綿密な計画を立てた。Kさんはランニング、私はウォーキングと直前に無駄な抵抗だけはしている。ただ、二人で約2週間前にあったとき誓い合った「マラソンまでに 5kg の減量」というテーマだけは見事に守れなかった。1週間前「あと1週間で 5kg おとす」と思っていたのに、いざ夕食となるとビールがおいしい。「やっぱ直前に生活かえるのって、よくないよね」なんてどうしようもない言い訳とともに、マラソンは迫ってきていた。
そんなこんなでやはりKさんも私同様いつもとかわらない生活で挑むらしい。たあ、Kさんは私より体力に自信があるのか、走れるところまで走るらしい。一方、私は最初から歩くことに決めていた。
最初の2時間で 15km が私の目標となった。あとはふらふらになりながら歩けばいい。そう心に決めた。
4時間完走(完歩?)を目処にしていたが、あわゆくば3時間半をきりたい。元スポーツマンの悲しいサガか、だんだんと少しでもいいタイムを出したいと思うようになってしまうのが自分でも不思議だった。

ところで私たちの同行者は総勢7名。男性5名、女性2名のチームです。ほとんどアイビスのKさんの知人友人の方々の中で唯一、私の高校の後輩、A君が参加した。もちろんやさしい先輩に半ば脅迫まがいの勧誘を受けたのだ。そんな不思議なマラソンチームはA君と私の車に分乗して、一路、小布施にむけて走るのであった。東京から走ること数時間。ついに小布施の街についた。途中、我々の2人手前でだるま弁当売り切れというハプニングはあったが、ほぼ順調にたどり着いた。マラソンの受付を済ませるといよいよ明日は走る(歩く?)のかという、気分は盛り上がる。小布施から30分ほどで風景間に着く。噂通りの趣と歴史を感じさせる旅館だ。

Kさんは言う。「長い階段を下りていくと露天風呂があるんですよ。我々は今日のうちに行っておいたほうがいいでしょうね。」なるほど、明日は筋肉痛で階段が使えないからだ。そんなわけで、みんなでぞろぞろ階段をおり、露天風呂に向かう。たしかに風情のあるすばらしいお湯だった。そして部屋に戻る。その時私は愕然とした。そう100段くらいある階段を下りてきたということは、上らないと戻れないのである。そんなことしたら、明日筋肉痛になってしまうと、いまでも草野球をやる人間とは思えない言葉とともに階段を上がる。息が切れ、やはり明日の筋肉痛が心配になった。
部屋に戻りしばらくすると、食事の時間となった。
私はKさんに言った。「ビール1杯くらいなら、ねえ?」
Kさんは言う「あっ、2杯くらいなら、ねえ?」
そして私たちはやはり「いつもと同じ生活しないと・・・」といいながらビールをたらふく飲んだ。
Kさんの「明日は名物の豆腐会席で思いっきり飲みましょうね」という言葉が私の心を弾ませる。

当日は4時起きで朝食後、会場に向かう。
さすがの私も10時を過ぎたら、酒は呑まないと心に決め、めずらしく早寝。
翌日目が覚める。心配していた雨もなく天気はいいようだ。ただ、夜に川の音とばかり思っていた「ザッー」という音が雨の音と聞かされびっくりした。
そんなこんなで、朝の4時、なぜかめずらしくやる気になっている自分がいる。
「さあ、走るぞ・・・歩くぞ」という気持ちでご飯をおかわり。万全の腹ごしらえでついに人生初マラソン(ハーフ)に挑むのであった。

次回「激走(歩)編」をおたのしみに!


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by cultemo | 2004-09-17 18:59

翻訳とローカリゼーションの株式会社カルテモの 社長 内藤邦雄 が日々考えたことを語ります

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