2020年 06月 30日
ダイエット(2)
そんなうっすらとした決意。脆弱な思いとは裏腹にさまざまな、不安や言い訳が浮かんでは消えていく。
「本当に、痩せられるかなぁ」
「ダイエットは苦しみしかないぞぉ」
「おまえ(オレ)、最近代謝も落ちてきたよな。。」
たしかに、昔は 10kgなんて簡単に痩せられた。1ヶ月間、朝食は抜いて、昼食でおにぎり2つ、夜は野菜だけで、14kg の減量とか。。でも、すべて過去の栄光。現実は、100kgをはるかに超えたの50過ぎのおっさんだ。
「死んでしまうかもしれない」
はじめて、この言葉を思った。
その時、ボクの中で、またあいつがささやいた。
「もう、あきらめようぜ。死にたくないだろ。」
ボクは、「食欲」という名の相棒としばらく距離を置くことを決意した。
本気のダイエット。これまで幾度となく口にしてきたこの言葉。
「もしかしたら、命がけのダイエットなのかもしれない」本当にそう思った瞬間だった。
家に帰り、妻と話す。
内:あのさぁ、今度こそ痩せようと思うんだけど。。。
妻:ふーん。いいじゃない。(あきらかに期待してない)
内:どうやったらいいかな?
糖質オフダイエット、レコーディングダイエット、リンゴダイエット、バナナダイエット、ロングブレスダイエットから、ライザップ、ファスティング(断食)、入院(!)まで、さまざまなダイエット方法が頭をよぎる。
その時、妻から思いがけない一言。
妻:・・・また、ビリーズブートキャンプでもやる?
内:ええっ?
妻:確か、どっかにDVDあるわよ。
ビリーズブートキャンプとは、懐かしくも、悲しい名前。
そういえば、そんな時代もあったなぁ。1週間と続けられなかった。
本当にDVDはあるのだろうか。。
内:ありゃ、無理だ。絶対無理。というか、いまやったら心臓止まる。
妻:まぁね。(笑)
内:運動は、すこし体重が減ってからでないと本当にやばいと思う。
妻:痩せたらということね。(信用してない)
内:要はさぁ、食べなきゃいいんだよ。食べなきゃ痩せるんだ。
妻:じゃ、私は何を食べさせればいいの?
内:だからさぁ、食べないって言っているのに、「何を食べさせれば」って変だろ。
妻:糖質制限とかは、素人がやると危険らしいよ。
内:なんか、そういうのじゃないんだよね。
妻:だから、私はどうしたらいいのって聞いているの(怒)
糖質ダイエットがブームの昨今だけど、ボクの場合、そういうダイエットではないような気がする。本当は入院すべきレベルかもしれないし、もっと根本的に対処する必要があるような気がしていた。
そんな時、ネットで「なぜ痩せるのか」で検索したら、タニタのホームページが出てきた。
健康的に体重を減らすには|タニタ - TANITA
https://www.tanita.co.jp/health/detail/31
「そうだ、やつ(食欲)とは、しばらく距離を置くんだ」という強い決意とともに、ボクはタニタのホームページを読みすすめ、以下の基本方針を立てた。
1. 摂取カロリーの制限
2. (ある程度)バランスのいい食事
3. (適度な)運動
内:まずは、摂取カロリーを1日2,000kcal 以下にしようと思う。
妻:はぁ?じゃ、私は何を食べさせればいいの?(またかい)
内:だから、食べないって。
妻:でも、2,000kcal なんてどうやって作ったらいいかわかんない。
内:まぁ、そうだねぇ。。
たしかに、1日2,000kcal以内の食事といったって、普通どうしたらいいかわかんない。
そもそもカロリー計算ってどうやんだ?
再びネットで検索すると、カロリー計算アプリが出てきた。ふむふむ、食べた食事と量を入力するとだいたいのカロリーがでてくるらしい。
内:カロリー管理アプリをインストールした。
妻:カロリーねぇ。なんかさぁ、お隣のおじいちゃんが宅食とってるよね。
内:宅食?
妻:ほら、前にお義父さん(ボクの親父)にもとったことあるじゃん。
内:ああ、お弁当みたいなやつね。
妻:そういうのなら、カロリーとか計算してあるんじゃない?
今思うと、この発想が成功(なのか?)への1歩になったことは間違いない。
その瞬間から、ボクは「カロリー制限ダイエット」という恐ろしくオーソドックスなダイエットを開始したのであった。