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内藤邦雄の「mid NAITO cafe ~ミッド ナイト カフェ~」

ダイエット(1)

実は、やせました。
9ヶ月で体重は35kg、体脂肪率で10%ほどのダウン。
「おまえ、一体何キロあったんだよっ!」という声も聞こえてくるが、とにもかくにも、20年前の体重に戻ったわけだ。豚バラ肉35kg、もしくは、豚の脂身20kg、想像するだけで気持ち悪い。10kgの米袋 3つ持ったら、10mと走れない。いったいボクは、昨年の夏まで、どうやって生活していたのだろう。

昨年の秋、血液検査の結果を見て担当医師はなにやら計算を始める。

医師:うーん、そうだねぇ。。。●●歳。うんっ、このままだと●●歳までしか生きられないよ。

と衝撃の発言。
いわゆるテレビとかでもやっている寿命宣告なわけですが、医師は続ける。

医師:この血液検査に加えて、高血圧もあるわけだし。。。
内藤:あっ、先生。高血圧はそれほどでもないと思いますが。。。(低いわけではないけど。。)
医師:(ちょっと意外な顔して)あっそう。いくつくらい?
内藤:上が●●、下が●●くらいかな?(低いわけではないけど。。)
医師:ホントに?(おもむろに血圧計を取り付け始める。)

検査2回の結果を見て。

医師:上が●●、下が●●か。まぁ、正常とは言えないけどとりたてて高いわけではないね。
内藤:そーですよね。(低いわけではないけど。。)
医師:まぁね、とにかく●●歳だから!寿命計算すると●●歳になっちゃうの。

超高血圧がやや高血圧だった分のマイナスを期待したけど、どうやら誤差の範囲(?)らしい。

医師:さて、なにから手をつけようかね?
内藤:あんまりクスリとか飲みたくないんですけど。
医師:まぁ、尿酸値下げる薬は飲まないとね。あとはコレステロールかな。ほかはまだ多少だけど様子見できる。
内藤:はぁ。。
医師:あと、いちばん大事なこと。。。痩せて。1か月に2kgずつ。

こんなやり取りを経て、ボクは大量のダイエット資料を渡され、帰宅した。

「ストレスで太る」とずっと言っていた。
食べることが大好きなボクは、苦しいことがあると食べることに逃避する。たぶんそれは本当の事だけど、もはやそのレベルは超えていた。マクドナルドのポテトは無意識にLサイズ。酒を飲んだ後、締めの焼きおにぎり、二度締めラーメン、とどめケバブ(?)の自分がいた。

いつかこうなることは、わかってはいた。
でもその「いつか」を先延ばしにしていたわけだ。
おにぎりを握る居酒屋の大将、麺をゆでるラーメン屋の店員さん、たぶん中東の方だとおもうケバブ屋の店長、みんなの笑顔が走馬灯のようによぎる。

「いい機会じゃないか。」ボクの中でだれかが言った。
そして、そいつは、こんなことも言った。
「あきらめろ。もう食べることをあきらめるんだ。」


※ 書ききれそうもないので、次回に続きます


変遷写真(昨年の写真がこれしか。。)
ダイエット(1)_a0076693_18200079.png









# by cultemo | 2020-06-22 18:23 | 健康

追悼:野村監督

努力の天才。
ボクが彼に思ったことはこの言葉。
かれこれ10年くらい前だろうか、野村克也氏の講演を聞いた。
「なにも才能の無い男が一人前になるには練習しかなかった」と彼は言う。
彼は、テスト生で南海に入団する。捕手としては肩が弱かったらしい。レギュラー捕手もいた。
でも彼は努力でポジションをつかみ取った。
そしてその後、三冠王になったにもかかわらず、自身を「才能の無い男」とした。
彼の話を聞いて「努力には才能が必要なんだ」と痛切に思った。
野村監督こそ「努力の天才」なのだ。
努力の苦手な僕は本当に尊敬している。

子供のころからスワローズファンのボクは、野村監督と聞いて「ちょっとイメージ違うんじゃないかな」と思った。でも彼は、広澤、池山、古田の主力打者と岡林、伊藤智、高津といった投手陣でスワローズ黄金期を作り上げる。
「ID野球」を標榜しデータを重視するその手法は日本野球に革新をもたらしたといっても過言ではない。
でもそれだけではない。
1995年春、前年4番、5番を務めた広澤、ハウエルが巨人に移籍し圧倒的戦力ダウンを指摘された。
開幕前夜、ニュースステーションに出演した野村監督はキャスターの久米宏の「4番、5番が巨人に移籍しましたが、ヤクルトの4番はいったい誰が打つのですか?」という質問に「4番は池山。彼は本当によくなった。何の心配もしていない。」と返す。監督就任以来、なにかと厳しく当たっていた池山への言葉。
おそらく彼は池山を誰よりも気にかけていて誰よりも期待していた。
残念ながら、池山はプレッシャーからか、開幕以来極度のスランプに陥る。それでも野村監督は粘り強く4番で使い続ける(本当に期待してたんだろうなぁ)。でも結局GW明けから4番に古田が座り逆襲の快進撃。戦前、圧倒的戦力ダウンと言われたスワローズはリーグ優勝、日本一を成し遂げる。これもまたドラマ。(その年は、たまたまリーグ優勝の瞬間を神宮で見れたなぁ)

スワローズファンにとって野村監督は恩人である。
そして日本球界にとっては宝物だった。
彼を失うことは大きな損失だけど、彼はたくさんの人材を残してくれた。
南海、ヤクルト、阪神、楽天で野村監督の指導を受けた多くの人材が今の日本球界を支えている。
ボクたちは、これからも野村チルドレンとともに日本の野球を見続ける。

心よりご冥福をお祈りします。

合掌





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# by cultemo | 2020-02-12 12:18 | 野球

大人たちにできること(球数制限について)

ずーっと前から思っていたのだけど。
まずは、大人たちが、できることをやるべきだろう。
そう、高校野球の球数制限について。

まず簡単にできることがある。
「日程を変更すること」だ。
いまは、ボクたちの時代と違い、休養日なるものが入っているけど、連投のリスクがそれに救われるものではない。まぁ、熱中症対策くらいにしかならない。
もっとドラスティックに甲子園大会を1か月かけてやればいいと思う。
たとえば、甲子園では2回戦から1日2試合ずつにして、夜はタイガースに使ってもらえばフランチャイズうんぬんの問題もクリアできる。そして、地方予選も6月からはじめればいい。
たぶん、甲子園の滞在費などが問題になるのだと思うけど、これだけ交通網が発達している日本なのだから、日程が空いたら一度故郷に戻ればいいのだ。交通費や遠隔地の高校の滞在費は、高野連が援助すればいい。それこそ放映権その他で大金持ちの高野連ならできるはずだし、そもそもそれは学生のおかげで儲けたものなのだからそのくらい還元していいはず。
それで未来のスター選手を守れるとしたら素晴らしい金の使い方だし、そうでない選手もけがのため高校で野球を断念する選手が減ることは野球界全体にとって大事なこと。(たとえば草野球でも高校時代に肩を壊したという元名選手がたくさんいる)

最近の野球一流校では、複数の主戦級投手を育成し予選、連戦を切り抜けていくのがトレンドらしい。それはそれで続けてほしい。休養日があっても複数の主戦投手がいるチームは絶対に強い。なぜなら、1人が不調でもすぐ同じレベルの投手に変えられるのは大きい。でも、公立高校など普通の高校はやっぱり難しいと思う。だから、このプランで大きく高校野球地図が変わるとは思えないし、そもそも高校野球の感動は変わらない。

大船渡高校の佐々木投手が決勝で投げなかったことが大きな話題になっている。投げられなかった佐々木投手はたしかに無念ではあるけれど、ボクには決勝で投げた投手をはじめとする佐々木投手以外の選手たちこそ、本当に悔しい思いをしているのではないかと思う。いろいろな思いはあるけれど、誰も間違っていない。だからこそ彼らはこの経験をこれからの人生に役に立ててほしい。

高校野球が、教育の一環であるのなら、子供たちの無念の涙を繰り返さない努力をすべき。
高野連をはじめとする大人たちは、もっとできることがあるはず。
勇気をもって変革に挑戦してほしい。





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# by cultemo | 2019-08-01 13:46 | 野球

愛が止まらない

学生時代の友人からのメール
「5/10に野球行かない?ドームのヤクルト戦」
「ぜひ連れてってください」とボク。
エースのライアン小川が投げ、早々に5-0。
これは楽勝かと思うも逆転され、終わってみれば大差の惨敗。
でも、その後2連勝して、いよいよライバル(?)巨人とのマッチレースかと思われたが、トンネルはその先に大きく横たわっていた。

続く広島戦からまさかの16連敗。
最初は「おい、おい、おいっ(デラックスファイター口調:知らないかな?)」だったプロ野球ニュースを見ての感想も、だんだんと無口に。先週5/28の広島戦。CSでテレビ観戦していたが、解説の若松元監督の話がだんだんと祈るような言葉になっていたのは印象的。オイラもこのところ、負ければ負けるほど自分がスワローズファンだということを強く意識してしまう。

そして14連敗がかかった 5/30 広島戦。
「5点差をひっくり返されたオイラが行っていいのか?」という思いもありながら、いても立ってもいられず、足は神宮に。
6時まで虎ノ門でミーティングだったため、少し遅れての到着。外苑前駅から神宮までの道すがら「なんだよ、初回から小川がメッタ打ちくらって3点取られた」という若者の配慮のない会話に、一瞬帰ろうかなと思いつつも気を取り直してグランドに到着。
わずかに残っていた内野席を購入し、2回の裏からスタンド入りを果たした。
ただ、スタンド少し行ったところにとてもガタイのいい(太った)お兄さんがいて、「彼の隣だけは勘弁してほしいなぁ」と思いながら席を探すも、見事に彼と若いカップルの間の1席がオイラの席と判明。しかたなく席に着く「これはしんどいね」ととなり彼に話しかけると「ほんと、そっすね」と笑顔の彼。結構いいやつだ。すこしだけ友情が生まれたような気がした。そして100kgオーバー二人は顔を見合わせ、二人してだっちゅーのポーズでの野球観戦を余儀なくされたのであった。

とはいえ、今日に限ってはスワローズ勝利のためにどのような苦痛も耐え忍ぶ覚悟だった私の強靭な精神力とはウラハラに、わがスワローズは、広島の高卒2年目、初先発の若者にまさに手も足も出ず、7回2アウトまで四球1つのノーヒットノーラン、さらに大差という体たらく。その投手と同期、同郷で、スワローズファン希望の星村上君がやっとこさヒットを打つと、もう優勝したような大騒ぎ。こんな状況でもファンは楽しみ方を見つけるものだとおもった14連敗の夜。

6/4、交流戦初戦。
「おい、おい、おいっ、また負けたぜ。しかもサヨナラ負け。」
でも、愛が止まらない。

愛が止まらない_a0076693_10434525.jpg





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# by cultemo | 2019-06-05 10:44 | 趣味・スポーツ

スカウト

込み合う電車の中。
お客様と食事の帰り、ボクはいい感じでほろ酔いぎみ。
ボクの前に35歳くらいのビジネスマン。
170cmくらいの身長にボーズのおにぎり頭で、ネクタイが少しきつそうなぽっちゃり体系。
ふらふらと動き、居眠りしたのかたまにガクッと来て眼を見開く。

「あー、やばいなぁこの人。」と自分を見るようでつらい。
込み合う快速の中、場所を移動するにも動けない。
しかたないので、本を読む。しばらくして、誰かがボクの肩をたたく。

顔を上げるとそこには満面の笑みのおにぎり頭。
ふたたび満面の笑みでボクの肩をたたき彼は言った。
「いっしょにラグビーをやりましょう。ともに戦いましょう!」
「???。。。ラグビー?」とまどうボク。
「そうです。ラグビーやりませんか?」とおにぎり。
「ラグビー?ああ来年ラグビー盛り上がるね。」
「そうです。私は佐倉のチームで。。。モゴモゴ(酔っていて聞き取れない)」
「いやー俺はダメだよ。」
するとおにぎりはボクを見つめてこう言った。
「100ぐらいですか?」
「体重?あぁ、そんなもんだね。」ほんとはもっとあるけど嘘をつく。
「いいなー、おれもその身長と体重が欲しい」といって、彼はまたふらふらうとうとを再開する。ボクは読書を再開する。

駅が近づき、降りようとしたら、おにぎりが薄目を開きボクに言った。
「ともに戦いましょう!」
「あはは、そうだね。」とボク。

ボクはおにぎりが無事に家まで帰れることを祈りながら家路についた。

「ナンバー8のポジションは空いているのか?」
やっぱりこう聞くべきだったなぁ。






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# by cultemo | 2018-12-21 16:47 | つれづれ

翻訳とローカリゼーションの株式会社カルテモの 社長 内藤邦雄 が日々考えたことを語ります

by cultemo